今回は就職活動に役立つ日経新聞の読み方をご案内します。
就活対策に新聞を読んだ方がいいと言われますが、そもそも新聞ってどうやって読んだらいいの?と疑問に思う方もいると思います。日経新聞がいいらしいけれど、難しくて読む気になれないなんて方もいるかもしれません。
新聞初心者はこちらから
新聞の読み方は様々ですが、今回は以下の参考文献で紹介されている方法の中から新聞初心者の方でも無理なく実践できそうな方法をピックアップしてみました。
簡単な取り組みから始め、徐々にステップアップしていく方法を紹介します。(1)から始め、できるようになったら次の段階に進みましょう。
(1) 1面のトップ記事は「リード文」(タイトルの横にある冒頭の文章)だけでもいいから、必ず毎日読む
社会の流れを知るために、継続的に(半年くらい)読むことをおススメします。
わからない言葉が出てきたらできるだけ調べるようにしましょう。
(2)1面以外でも、大きな記事はリード文だけでも必ず読む
社会の関心度が高い1面から順番に読んでいくのがおススメです。
(3)見出しはすべて通覧する(記事はもちろん全部読むわけではない)
紙面全体で何が扱われているのかを把握することで、社会の関心の全体像をとらえることができ、関心の幅を広げることができます。
(4)見出しだけでなく最初の2~3文を読むようにする
最初の2~3文を読むと、内容も知ることができます。なぜそうなったのか、それに対して自分はどう思うかを考える習慣をつけるため、1面だけでも行うのがおススメです。
(5)記事全文を読んで自分の意見をまとめる
そのニュースに対する自分の考えをまとめる訓練をしておくと、自分の意見を伝えることや、討論ができるようになります。この段階になると頭の中の経済情報を基に自分の意見を伝えられるようになるので、自信もつきます。面接で時事問題について質問された場合にもしっかり自分の意見を伝えることができるようになります。
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効率よく情報を得るためのおススメの読み方
記事を読むだけではなく、余力のある方には下記の方法もおススメです。
・スクラップを作る
興味がある記事をスクラップしていくと、自分が何に興味があるのか自己分析することができます。興味のある業界や企業を絞る検討材料にもなります。
新聞データベースを使えば、記事のPDFファイルをダウンロードするだけで簡単にスクラップできるのでおススメです。
・志望企業の企業研究内容と照らし合わせる
志望している企業の企業研究と株価の照らし合わせやIR情報と最近の開発傾向などを見ると、「こういった資金調達をしたから今これが実現しているのだな」ということや、「競合がこんな動きをしているから、次はこんな戦略を立てるのではないか」などの憶測を持つことができるようになってきます。実際の答え合わせをしながら新聞を読むようにしておくと、段々と企業の戦略の方向性がわかるようになってきます。
新聞の読み方・活用術に関する書籍
他にも新聞に対するアプローチは様々です。就活対策だけではなく、経済について勉強している方、社会人になった時の読み方など、下記の資料を参考に自分なりの新聞との付き合い方を探してください。
《参考文献》
小宮一慶『小宮一慶の1分で読む!「日経新聞」最大活用術』、日本経済新聞出版社、2013.10
高下真美『就活に役立つ新聞の読み方とは?日経新聞を効率よくチェックしよう!』、 マイナビ学生の窓口 就活スタイル、https://gakumado.mynavi.jp/style/articles/51725、2018.8.26